説明
中国東北地方(黒龍江省ハルビンなど)を代表する、地元民の魂の料理。日本のゴロゴロした酢豚とは全く異なり、豚肉を「大きな薄切り」にし、片栗粉の分厚い衣をつけてガラスのように「ガリガリ」になるまで二度揚げする。これを、醤油を使わない透明な甘酢ダレでサッと絡めた、黄金色に輝く究極のサクサク肉料理。
【鍋包肉(グオバオロウ / 東北風・サクサク薄切り黄金酢豚)】を食べられるお店
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※後述の【レシピ】は、掲載店のレシピではなく、一般的な料理レシピです。
レシピ
材料
作り方
- 【本格的な作り方と日中の違い】
- (肉の準備)日本の酢豚のような角切りではなく、豚の赤身肉(ヒレやロース)を「手のひらほどの大きな薄切り(厚さ3mm程度)」にする。塩と料理酒で下味をつける。
- (衣の秘密)小麦粉は使わず、【水溶き片栗粉(土豆澱粉)の上澄みを捨てたドロドロの沈殿物】を肉にたっぷりと絡ませる(これがガラスのようなサクサク感を生む絶対条件)。
- (二度揚げの技術)160度の油で1枚ずつ肉を広げて揚げ(一度揚げで中まで火を通す)、一度取り出す。油の温度を190度の高温に上げ、再度肉を投入する(二度揚げ)。外側の衣が風船のように膨らみ、叩くと「カンカン」と鳴るほどガリガリになったら引き上げる。
- (タレの作成)ボウルに「たっぷりの砂糖」と「白酢(または米酢)」、塩だけを混ぜて透明な甘酢ダレを作る(※醤油やケチャップは入れないのが正統派ハルビンスタイル)。
- 中華鍋にネギ、生姜、パクチー、千切りのニンジンをサッと炒め、揚げた肉を投入する。
- 作っておいた甘酢ダレを鍋肌から流し込み、鍋を数回煽って、衣がベチャッとなる前にタレをコーティングして即座に皿に盛る。
もっと知る スパイス・代替食材・豆知識など
味の決め手スパイス
純粋な白酢のむせ返るような酸味と、突き抜ける甘み
日本のスーパーでの代替食材
(日本の豚薄切り肉に片栗粉を厚くまぶして揚げ、甘酢を絡める)
ペアリング
冷たいビール / 白いご飯
豆知識
【豆知識】清の時代に、ハルビンにいたロシア人の役人の「甘酸っぱいものが食べたい」というリクエストに応えて、地元の料理人が焦がしネギ醤油味だった「爆炒肉片」をアレンジして作ったのが始まり。現在では東北地方の人々にとって「帰郷したら一番最初に食べたいお母さんの味」の筆頭です。
食べ方・マナー
【独自の食べ方】運ばれてきた瞬間、白酢の強烈な酸味が揮発して「むせ返る(咳き込む)」のが本物の鍋包肉の証拠です。箸でつかんでかじると、衣が「ガリッ!ザクッ!」と強烈な音を立てて砕け、中から薄切りの豚肉の旨味が広がります。外は熱い飴、中は肉という極上の食感コントラストです。
アレルゲン
豚肉, 小麦(デンプン成分のみ)